8月16日。
全日本学童軟式野球大会 決勝戦。
決勝戦が行われる大田スタジアム。
ここにいるのは、12,000チーム分の2チーム。
北ナニワハヤテタイガース(兵庫県代表)さんと、我々だけである。
頂上決戦が『歴史的雨中の激闘』となることを、誰が予想しただろうか?
スタンドには、高円宮憲仁親王妃久子 様、学童野球ファン・関係者さま、
双方応援団、親類友人知人お取引先さま、相当数の席が埋まりました。
かなり細かく弱い雨が降る中、プレイボール!
初回、双方無得点。
北ナニワハヤテタイガースさん、創部53年の古豪。
29年前(第8回大会)に優勝経験がある歴史あるチーム。
相手投手の丁寧な配給に、この先苦しむことになります。
2回、ゲームが動きます。
裏、ヒット・犠打・失策で先制点を献上するも、三振を奪い勢いを断ち切ります。
3回、いい当たりが出るが三者凡退。0-1。
裏、追加点を許します。
ヒット、内野安打、失策で2点目を献上。0-2.
明らか応援団席に不安感が広がります。
失策での失点は見慣れぬ光景。
あとから選手に聞いた話ですが、この時ベンチでは選手たちは全く不安感なく、
みんなを信頼していて、「いつでもひっくり返してやる!」という雰囲気だったようです。
選手たち、強くなりました。
4回、ヒットは出るのだが…得点に至らず。
裏、無得点に抑えます。
5回応援団席の一部から、『ラッキー5!』と声があがりました。
先日、5年生チームで優勝した第1回全日本小学生野球交流大会 in 夕張サングリーンスタジアムで、
5回逆転したことを指していました。
思い起こせば昨年の大会も、サヨナラ勝ちを連日演じていましたね。
先頭打者のヒット、敵失の後に、BIGプレイ!バントヒットと記録上はなりますが、
三塁線をコロコロコロコロ…三塁手見送りファールを目論むも三塁ベースにコツン。
最高のBIGプレイで満塁!
このあと、ツーベースヒットなどで、3点を奪首!
しかし敵もさるもの、連打で同点に…
バックホームで間一髪逆転を許さず!
試合は3-3。振り出しに。
6・7回、双方無得点。
双方とも投手は淡々と投げ込みます。
いつしか雨が強くなっても…
自分を信じ、仲間を信じて投げ込みます。
ボールを拭き、ロージンを触り、丁寧に投げていました。
両投手とも、気負いなく、黙々と投げていました。
タイブレイク…
どのように攻めるのか?どのように守るのか?
前進守備を敷く敵陣へ、「強行策」に出ます。
得点。
応援団席は「わっしょい!」「東京音頭」で打線を鼓舞します。
5得点を追加!
4点を献上、2アウト3塁。
強くなる雨…投手フライ…
アウト!
歴史的雨中の激闘!優勝旗、始めて北海道へ!
北ナニワハヤテタイガース(兵庫県代表)さん、ありがとうございました。
大会関係者みなさま、チーム関係者みなさま、ご支援ご協力戴きました全てのみなさま、
ありがとうございました。
親子で最高の夢を追い、最高の夢を見て、最高の夢を達成した夏。
決して忘れることがない夏になりました。
◆決勝 東16丁目フリッパーズ(北海道南代表) 00003005=8 01101004=7 北ナニワハヤテタイガース(兵庫県代表) (八回特別ルール) (東) 斉藤-佐々木涼 (北) 寺田-倉内 ▽二塁打:福田、大塚(東)、舟越、倉内、高橋(北)